米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選は、24日午前7時に投票が始まった。自民、公明両党が推す現職の佐喜真淳氏(51)と元県職員の志村恵一郎氏(63)の一騎打ち。午後8時に締め切られた後、即日開票され、深夜に結果が判明する見通し。選挙結果は、政府が進める同県名護市辺野古への移設に大きな影響を与えそうだ。

 午前10時現在の投票率は5.36%で、前回を0.65ポイント下回っている。ただ、期日前投票は前回比約2.2倍の1万4256人が済ませている。

 選挙戦で、自公両党の地方組織が推薦する佐喜真氏は基地の危険性除去を訴える一方、辺野古移設の是非については触れなかった。これに対し、翁長雄志知事ら移設反対派の支援を受ける志村氏は無条件の閉鎖・撤去と移設反対を前面に掲げて戦った。

 移設問題が争点となった2014年の名護市長選、知事選は反対派が連勝。志村氏勝利なら関連する3自治体の首長を反対派が独占することになる。