2015年12月24日(木)に発売された『翔んで埼玉』が、2016年1月の重版で早くも30万部を突破した。著者である魔夜峰央(まや みねお)も「人気が出ていると聞いて、なぜ今なんだろうと、不思議でなりませんね」と驚きを隠せない様子だ。
『パタリロ!』などの著者として知られる魔夜の、埼玉を題材にしたギャグマンガ『翔んで埼玉』。この作品は、1986年刊行の『やおい君の日常的でない生活』に収録されていたもので、埼玉育ちの美少年(主人公)が、東京都民の埼玉弾圧に立ち向かうという物語。
2015年、マンガレビューサイト「このマンガがすごい!」の選者から復刊を望む声が多く上がり、同サイト編集部の提案により奇跡の復刊が実現。テレビで「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民にはそこらへんの草を食わせておけばいい!」「埼玉狩りだー!」といったセリフ込みで『翔んで埼玉』が取り上げられたことにより、ネットで大きな反響を呼んだ。
結果、予想以上に予約が殺到し、発売を前にして重版決定。当初の2万5,000部を20万部に増刷。しかし、それでも間に合わず再度重版がかかり、30万部突破となった。
当時埼玉に住んでおり、埼玉の人の感性が自分に乗り移って描いたのだと思います。ただ、現在は神奈川県在住なので、よく思い出せません。人気が出ていると聞いて、なぜ今なんだろうと、不思議でなりませんね。当時はなんの反応もなかったので、嬉しい交通事故みたいですね。こんなのはじめてです。埼玉の皆さん、どーもすみません。
■『このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉』
魔夜峰央