【ニューヨーク時事】米東部沿岸では22日から23日にかけて大雪に見舞われ、首都ワシントンのほか、ニューヨークやニュージャージーをはじめとする11州が非常事態などを宣言した。交通まひや航空便の欠航が発生し、米メディアによると、約8500万人が大雪による影響を受け、経済損失は10億ドル(約1188億円)に上る見通し。
ノースカロライナ州やバージニア州、ケンタッキー州では道路の凍結に伴う交通事故で少なくとも10人が死亡。ノースカロライナ州では約15万人、ニュージャージー州では約4万人が停電の影響を受けた。一部地域では最大1メートルの積雪を記録する可能性があるとの予報も出ている。ワシントンやメリーランド州ボルティモア、ペンシルベニア州フィラデルフィアでは公共交通機関が全面停止。航空便は全米で22日から23日にかけて9000便以上が欠航した。
22日深夜から雪が降り始めたニューヨーク市では、最大で約60センチの積雪が予想されている。市内で公共交通を運営する都市交通局(MTA)の広報担当者は23日、地下鉄は通常通り、バスは通常の80%を運行すると表明した。一方、デブラシオ市長は、車で外出しないよう市民に勧告。海岸付近では洪水の発生も懸念されている。