ブンデスリーガ第18節が23日に行われ、ボルシアMGと日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが対戦した。
2位のドルトムントが、4位ボルシアMGのホームに乗り込み、上位対決でシーズン後半戦開幕を迎えた。前節ケルン戦で3敗目を喫して前半戦を終えたドルトムントは、約1カ月ぶりの再開戦で白星を狙う。チームを率いるトーマス・トゥヘル監督も「準備はしっかりできている。勝利以外は受け入れられない」と意気込んでいた。なお、胃腸炎のためチーム練習を欠席していた香川は、ベンチスタートで再開初戦を迎えた。
試合はドルトムントがボールを支配し攻勢に出る一方で、ボルシアMGは前線からマンツーマン気味に積極的なプレスをかけ、タイトな守備でドルトムントを封じる。序盤はお互いチャンスを作るものの、決め切れず膠着状態が続いた。
ドルトムントは33分、マッツ・フンメルスの縦パスをヘンリク・ムヒタリアンがダイレクトでさばく。パスを受けたイルカイ・ギュンドアンが、ペナルティエリア手前中央で右足を振り抜くが、シュートはクロスバーに直撃し、得点とはならなかった。均衡が破れたのは41分、マルコ・ロイスが、ギュンドアンからのスルーパスでエリア内右に抜け出し、右足を一閃。シュートはゴール左隅に突き刺さり、ドルトムントが先制に成功した。
さらに44分、ピエール・エメリク・オーバメヤンの折り返しを、エリア内左のムヒタリアンがフリーで右足を振り抜くが、ニアサイドを狙ったシュートは枠を捉えられなかった。前半はドルトムントの1点リードで折り返す。
後半に入って最初のチャンスはボルシアMG。48分、左サイドからのクロスがファーサイドに流れると、エリア内右のイブラヒマ・トラオレがフリーでシュート。だが、飛び出したGKロマン・ビュルキにブロックされ、そのこぼれ球に反応したラース・シュティンドルのシュートも枠を捉えられなかった。すると50分、ドルトムントが追加点を奪う。フンメルスのボールカットからカウンターを仕掛けると、エリア手前右のロイスが中央に切り込んで逆サイドにパス。エリア内左でフリーのムヒタリアンがダイレクトで右足シュートを放ち、ゴール右隅に沈めた。
しかし58分、ボルシアMGも反撃に出る。シュティンドルからのパスを受けたエリア内右のラファエウが、ワントラップで相手DFをかわし、左足を振り抜いてゴール右隅に決めた。1点差に迫られたドルトムントだが、カウンターを中心に攻勢に出る。すると75分、ムヒタリアンが右サイドから鋭いクロスを入れると、ゴール前に飛び出したギュンドアンが右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。
再び2点リードを奪ったドルトムントは最後まで得点を狙うが、試合はこのままタイムアップ。3-1で敵地でのリーグ再開初戦を制し、白星スタートとなった。なお、香川はベンチ入りするが、今シーズン初めてリーグ戦で出番がなかった。
ボルシアMGは次節、29日にアウェーで日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツと対戦。ドルトムントは30日にインゴルシュタットをホームに迎える。
【スコア】
【得点者】