NHK「アニメワールド+BLOG」より。
1月20日、NHKが同局放送のアニメ情報をいち早く知らせるブログ「アニメワールド+BLOG」を更新。4月よりBSプレミアムにて、『美少女戦士セーラームーンR』『ぼくらベアベアーズ』『アドベンチャー・タイム』『カードキャプターさくら』『けいおん!(第1期&第2期)』という5タイトルを放送することを伝えた。1月からBSプレミアムで『進撃の巨人』、Eテレで『ラブライブ!』という人気アニメの再放送をしているNHK。一部からは「オタ媚びが半端ない」などの声も上がっているが、NHKの狙いは何だろうか。
4月4日スタートの『美少女戦士セーラームーンR』は『セーラームーン』シリーズの第2期にあたり、テレビ朝日系で93年3月から1年間放送された。昨年4月からBSプレミアムで第1期が放送されていたので、その流れだろう。『ぼくらベアベアーズ』と『アドベンチャー・タイム』(ともに5日より)はワーナーの作品で、BSプレミアムでは現在、ワーナーの『新トムとジェリーショー』を放送中。マッドハウス制作の『カードキャプターさくら』は98年からBS2、99年からは教育テレビ(現Eテレ)で、クロウカード編&さくらカード編が放送されている。6日からはクロウカード編(全46話)が再び登場する。
そして、『けいおん!』。京都アニメーションが、かきふらい氏の同名マンガを原作に制作、第1期を09年4月から、第2期を翌10年4月から、どちらもTBS系の深夜に放送された。TVアニメのBlu-ray累計売上は50万枚超えの大ヒット。また、11年12月からは全国137館で『映画けいおん!』が公開。動員数は100万人を突破し、興収も19億円を記録した大人気シリーズだ。
その『けいおん!』が、4月7日よりNHKのBSプレミアムにて、番外編含め全41話を放送する。この決定に、「これはすごい」「受信料払うわ」「久しぶりに観たかったところ」「BSっていくら?」「ギタリストが増えるな」など、喜ぶアニメファンは多い。しかし同時に、「今さらやって誰が観るの?」「遅すぎ」「古い」「もっと古い名作劇場的な感じでお願いしたい。2000年代のは要らんわ」といった声も見られる。たしかに『けいおん!』は、古くも新しくもなく、時期的に中途半端な印象を受ける。
また、「『ラブライブ!』は地上波で『けいおん!』はBS。扱いが違って笑える」「やっぱ『ラブライブ!』は別格やな」と、現在放送中の『ラブライブ!』と比較する人も。ただ、そんな『ラブライブ!』も、μ'sが『第66回 NHK紅白歌合戦』に出演したこともあり、高視聴率が期待された1月2日の第1話の視聴率は、1.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)以下と惨敗に終えてしまっている。視聴率がすべてではないが、地上波ではない『けいおん!』が高視聴率をマークするのは、まず難しいだろう。
というか、1月23日にTBSのチャンネル2で、一足お先に『けいおん!』24時間一挙放送するんですよね……。
ほかにも、「『ラブライブ!』『けいおん!』と来たら、次は『響け!ユーフォニアム』か」「NHKも落ちたものだ」「いくらなんでも、放送しすぎ」「『魔法少女隊アルス』まだ!?」「いつからNHKはオタク向けになったんだ」など、良くも悪くもさまざまな声が上がっている。4月からは『少年アシベ』の新作『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』(Eテレ)、秋には『3月のライオン』(総合)の放送も決定しているNHK。アニメもいいが、3月からシーズン2が放送される『浦沢直樹の漫勉』(Eテレ)のような同局らしい作りの番組ででも、オタクを喜ばせてほしい!?