プレミアリーグ第23節が24日に開催され、アーセナルとチェルシーによる“ビッグロンドン・ダービー”が行われた。
アーセナルは、前節終了時に首位だったものの、日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターが前日にストークを3-0で下したため、首位キープには勝ち点3が絶対条件。一方の14位チェルシーは、フース・ヒディンク監督就任後は無敗で過ごしているものの、リーグ戦6試合で1勝5分けと勝ち切れない戦いが続いており、指揮官が目標に掲げる4位以内に入るためのきっかけを掴みたいところ。
試合は、わずか18分で退場者を出す展開となった。ラインの裏へ抜けだしたジエゴ・コスタを追いかけていたペア・メルテザッカーがスライディングタックル。これがD・コスタの足に掛かり、決定機阻止で一発レッドカードとなった。
10人となったアーセナルは、22分にチーム内得点王のオリヴィエ・ジルーを下げてセンターバックのガブリエウを投入。すると23分、チェルシーが先制点を挙げる。ドリブルでエリア内左に侵入したネマニャ・マティッチが中央へ送ると、ゴール前で待ち構えるD・コスタは空振りしたものの、逆サイドに上がってきたブラニスラフ・イヴァノヴィッチが低いクロスを入れなおすと、ニアに飛び込んだD・コスタが右足で押し込んだ。
前半はこのまま1-0で終了。ホームのアーセナルは10人で1点を追いかける厳しい展開となった。
アーセナルは、57分に長期離脱明けのアレクシス・サンチェスを投入するなど、逆転を目指して攻勢に出ようとしたものの、チェルシーが堅守を披露。63分には左サイドで得たFKをメスト・エジルが中央へ送ると、守護神ティボー・クルトワが逸らしたボールはセサル・アスピリクエタの背中に当たってゴール前へこぼれたものの、混戦を押し込むことはできず、最後はクルト・ズマが大きくクリアした。
69分にはチェルシーにアクシデント発生。先制点を挙げたD・コスタが自陣エリア内で右脚をおさえて倒れこみ、ロイク・レミーと交代でピッチを後にした。一方、77分にはエデン・アザールがオスカルの代わりに入り3試合ぶりの出場を遂げた。
その後、アーセナルは75分にアレックス・オックスレイド・チェンバレンを投入し、A・サンチェスのドリブル突破やローラン・コシェルニーの攻撃参加、終盤にはセットプレーでGKペトル・チェフも上がってゴールに迫るが決めきれず、試合はこのまま0-1で終了。アーセナルは3位に転落し、レスターが首位に再浮上した。
次節、アーセナルはホームで日本代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンと、チェルシーはアウェーでワトフォードと対戦する。
【スコア】
【得点者】