ブンデスリーガ第18節が24日に行われ、日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトとヴォルフスブルクが対戦した。長谷部は、右サイドバックで9試合連続の先発出場となった。
フランクフルトは、前半戦終盤に4連敗を喫したが、最後の一戦でブレーメンに2-1で勝利し、14位でシーズンを折り返した。ホームで迎えた再開初戦で2連勝を収め、いいスタートを切りたいところ。対してヴォルフスブルクは4試合白星から遠ざかり、7位に転落してウィンターブレイクに突入。シーズン後半の初戦で5試合ぶりの勝利を狙う。
試合が動いたのは25分、アウェーのヴォルフスブルクが先制に成功する。右サイドでのFKから、大外に走り込んだダンテが飛び込みながら左足で合わせて、ゴールネットを揺らした。さらにヴォルフスブルクは42分、リカルド・ロドリゲスの折り返しに、DFの背後から飛び出したダニエル・カリジューリが右足で合わせるが、枠を捉えられなかった。フランクフルトは決定機を作れず、1点ビハインドで前半を折り返す。
フランクフルトは、ハリス・セフェロヴィッチを下げて、新加入のマルコ・ファビアンを投入し、後半を迎える。開始直後の46分には、左サイドからのクロスに、中央のシュテファン・アイグナーが頭で叩きつけるが、GKディエゴ・ベナリオに弾き出された。
後半から流れを引き寄せたフランクフルトは66分に同点ゴールを奪う。左サイドからのクロスをアイグナーがヘディングで落とすと、アレクサンダー・マイアーがダイレクトで右足シュートを放ち、ゴール右隅に突き刺した。さらに73分、ファビアンのスルーパスでアイグナーがエリア内右に抜け出すが、相手DFにカットされる。そのこぼれ球に反応したマイアーがエリア手前中央で右足を振り抜くと、シュートは相手DFに当たり、ゴール右に吸い込まれた。昨シーズンの得点王に輝いたマイアーの2ゴールでフランクフルトが逆転に成功した。
だがヴォルフスブルクも譲らなかった。79分、セバスティアン・ユングが右サイドからグラウンダーの折り返しを供給。中央のアンドレ・シュールレが右足で合わせて、同点ゴールを奪った。さらに90分、エリア内右で相手DFをかわしたヴィエイリーニャが、飛び出したGKを見てループシュート。だが、無人のゴールへカバーに入った長谷部がクリアし、フランクフルトはピンチを凌いだ。
すると後半アディショナルタイムに入って93分、左サイドを突破したファビアンが、中央に鋭い折り返し。これは相手GKに弾き返されるが、こぼれ球をマイアーが押し込んで、フランクフルトは土壇場で勝ち越しに成功した。
試合はこのままタイムアップを迎え、フランクフルトが3-2で勝利。長谷部はフル出場でチームの2連勝に貢献した。一方のヴォルフスブルクは、今シーズン初の連敗で5試合白星から遠ざかる結果となった。
フランクフルトは次節、30日にアウェーでアウクスブルクと対戦。ヴォルフスブルクは31日にFW大迫勇也の所属するケルンをホームに迎える。
【スコア】
【得点者】