2012年に浜松市立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺したのは、同級生らのいじめが原因だったなどとして、生徒の両親が市と同級生ら11人に計約6400万円の損害賠償を求めた訴訟は25日、静岡地裁浜松支部(古谷健二郎裁判長)で和解が成立した。いじめと自殺との明確な因果関係は認めなかったが、同級生らがいじめについて謝罪し、市とともに495万円の解決金を支払うなどの内容。

 和解調書によると、男子生徒は12年2月から、学校や塾で同級生らから精神的、身体的苦痛を伴ういじめを受け、同年6月、自宅マンションの屋上から飛び降り自殺した。