東京堂書店神田神保町店の雑誌売り場=18日、東京都千代田区
共同通信社

 2015年の書籍と雑誌を合わせた紙の出版物の推定販売金額が前年比5・3%減の1兆5220億円と、過去最大の落ち込みだったことが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。これまでの最大減は14年の同4・5%減だったが、今回大きく上回った。前年割れは11年連続となった。

 出版物の販売金額のピークだった1996年の2兆6564億円と比べると、市場規模は19年で6割弱まで縮小。雑誌の減退が目立ち、前年比8・4%減の7801億円。

 特に週刊誌が前年比13・6%減と苦戦。宝島社の「宝島」やKADOKAWAの「歴史読本」など各ジャンルでの休刊も相次いだ。