朝までメイクを落とさなくても、強い日差しに晒されても、翌朝の肌は意外と平気!というのが10代や20代前半肌の魅力です。しかし、若さに甘えて日々のケアを怠っていると、数年後には同級生より老けた印象になっている可能性も……。そこで今回は、20代のうちからやっておきたいスキンケアのポイントを紹介いたします。
みなさんは冬場でも紫外線対策を行っていますか? 「夏は必ず日焼け止めを付けるけど……」という方も多いと思いますが、冬場の紫外線量は夏場の2分の1~3分の1程度。米国皮膚科協会では、老化の約80%が紫外線による影響だと考えられています。紫外線を浴びた肌は、皮膚を守ろうとメラニン色素を排出しますが、うまくいかないとシミの原因になってしまうのです。また、UV-Aは真皮まで届くため、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを傷つけ、肌を乾燥させ、シワを作りだします。
「暑さや眩しさ=紫外線量」というわけではないので、今日は紫外線量が凄いなぁと実感できないのが紫外線の怖いところ。油断せずに、日々紫外線対策を行っていきましょう。
20代の方は目元メイクに力を入れている方も多いため、クレンジングの際、必要以上の力で擦ってしまう傾向にあります。ゴシゴシ擦ると肌表面が傷つき、肌荒れを招く原因にも。また、肌に乗せるクレンジング量が少ないのも、摩擦が起きる要因のひとつです。「ちょっと高価なクレンジング剤だから、ちょっとずつ使おう」と考えず、適量を取るようにしましょう。
肝心の力加減ですが、ポイントは「メイクとクレンジング剤を馴染ませる」ことです。お肌に負担をかけないよう薬指と中指だけ使うエステサロンも多いため、つい力が入ってしまうという方は、指を意識してみるのも良いかもしれませんね。
クレンジングの後は、洗顔です。「クレンジングでメイクも汚れも全部落ちないの?」と思ってしまいますが、クレンジングはメイクなど油性の汚れを落とすもの。洗顔料は肌の古い角質や汗など水性の汚れを落とすものなので、夜はクレンジングと洗顔をセットで行うようにしましょう。
洗顔は、泡で汚れを落とすものです。しかし、泡の量が少ないと摩擦の原因になり、肌表面を傷つけてしまう原因にも。皮膚はみなさんが思っている以上に薄く、洗顔での摩擦は肌に大きな負担をかけてしまうのです。
また、肌にはターンオーバーという、お肌が生まれ変わるサイクルがあります。泡立っていない洗顔をお顔につけたり、ゴシゴシ洗ったりしてしまうと、まだ新しい皮膚が出来ていない状態なのに一番上の皮膚を取ってしまう場合も……。つまり、バリア機能が低下し、肌のごわつきや乾燥、敏感肌の原因になってしまうのです。
洗顔はクレンジングに続く、肌に負担のかかるケアです。お肌を傷付けない為にも、洗顔はしっかり泡立てて、泡で顔を撫でるよう、優しく洗顔してくださいね。
年齢を重ねた方に比べ、肌トラブルが少ないと言われる20代のお肌は、ついついスキンケアを怠りがちです。一日や二日スキンケアを怠ったからと言って、お肌に変化がないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、その癖がついたまま年齢を重ねてしまう事は、お肌にとってとても危険な事です。シミやシワ、クスミなどの年齢肌を感じてからケアし始め「若い頃からちゃんとケアしておけばよかった……」という方は少なくありません。
化粧水、美容液、乳液、クリームなど様々なアイテムがありますが、どういった組み合わせでケアしてくのは自身の肌状態によって変わってきます。定期的に肌状態をチェックし、肌に合わせたケアを丁寧に行ってくださいね。
若々しい肌を保つために欠かせないのは“紫外線対策”と“肌に刺激を与えない”そして、“保湿”です。肌に良いこと、肌にとってダメなことを知り、いつまでも若々しい肌を保ってくださいね。(大野えりか/ライター)
(ハウコレ編集部)