東京消防庁は25日、救急要請を受けた消防署員が住所を聞き間違え、救急車の現場到着が約14分遅れたと発表した。搬送された男性(73)は病院で死亡が確認された。到着の遅れと死亡との因果関係は不明という。

 同庁によると、24日午前7時20分、「立川市柏町で急病人」との内容の電話を受けた立川消防署の男性消防士長(48)が住所を聞き間違え、「立川市栄町」と指令室に伝えた。

 救急隊が到着したが、急病人がいないことから誤りに気付き、電話で再度確認して約2キロ離れた男性宅に到着した。男性は到着時既に心肺停止状態だった。要請を受けた場合は確認のため、相手に住所を2回言わせなければいけなかったが、怠ったという。

 同庁の原崎義之広報課長の話 あってはならないことで心からおわびする。再発防止策を講じ、信頼回復に努める。