映画「Ray/レイ」(2004年)でアカデミー主演男優賞を受賞しているジェイミー・フォックスが1月18日(月)、炎上中の車内から男性を救助した。ジェイミーの自宅前で衝突事故を起こした車から、乗車していた男性をまるでスタントかのように助け出したという。
その日、濡れた道路で横転してした車が、米ロサンゼルスのヒドゥン・バレーにあるジェイミーの自宅門の前で停車。騒音を聞いたジェイミーが外へ出てきたところ、炎上中の車内にまだ運転手が脱出できずにいることに気づいたため、車が爆発するのを恐れて男性を車から救出し、30フィート(約9メートル)離れた場所へと避難させたそうだ。ジェイミーは当時の様子をABCニュースで「彼はハサミを持っていてガラスを叩いていたんだ。それで俺は登ってシートベルトをはずそうとしたんだけど、上にぶら下がった状態でまだシートベルトがついていたんだ」「だから彼の持っていたハサミでシートベルト切ったんだ」「そうこうしているうちに車内に火がまわってきたからよけたんだ。そうしたらたぶんその時に彼の脚に当たったんだろうね、それで彼が体を伸ばせる状態になったから俺が車外に引っ張ったんだ。そうしたら5秒後には車が完全に炎に包まれたよ」と、緊迫した状況を語っている。
ジェイミーはこの救出を行う前に救急車を要請していたようで、その後、救急隊員によって男性はすぐに病院へと搬送されたという。この男性の父親は、ジェイミーの英雄的で勇敢な行為を涙ながらに称えており、「誰であろうとどんな職業であろうと関係ありません」「こんな考えられもしないことをしてくれる人がいてくれると思うだけで嬉しくて涙するばかりです」「彼がいなければ息子は命を落としていたでしょう」と語っている。
運転手は事故当時かなりのスピードを出しており、酒気帯び運転の罪で後に逮捕された。
なお、今回の救出の際に、ジェイミー自身が怪我をするということはなかったようだ。