【ベルリン時事】権力の乱用や汚職のない世界を目指すNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」(本部ベルリン)は27日、各国公的部門を対象とした2015年「汚職番付」を発表し、日本は「清潔度」で前年の15位から18位に順位を下げた。
1位はデンマーク。腐敗が最も深刻な最下位(167位)は北朝鮮とソマリアだった。米国は16位、韓国は37位、中国は83位だった。
内戦が続くシリアとイエメンはいずれも154位、イラクは161位と低迷した。NGOは「紛争があると、国家機構の強化が二の次になる。テロとの戦いは市民の自由を抑える口実となり、汚職が問題視されなくなる」と指摘した。
NGOは多数の独立機関が過去2年以内に集めた情報を基に番付を作成した。