ジョージア紛争を捜査へ 国際刑事裁、ロシアの関与も

 【ブリュッセル共同】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は27日、2008年のジョージア(グルジア)紛争の際、戦争犯罪や人道に対する罪が犯されたと信じるに足る十分な根拠があるとして、ベンスダ主任検察官に対し正式捜査の着手を認めた。

 ICCがアフリカ諸国以外で正式捜査を行う初のケースとなるほか、ロシアの関与なども調べられることになる。

 ベンスダ氏は昨年10月に捜査着手の許可を裁判所に求めた際、ジョージアからの独立を主張する南オセチアの当局により1万数千人のジョージア人が強制移住させられ、人道に対する罪に当たる住民追放の疑いがあると指摘。