NHK大河ドラマ『真田丸』(堺雅人主演/日曜午後8時~)第3話が1月24日に放送され、視聴率は18.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と過去最低だった。
初回(10日)は19.9%でスタートし、第2話(17日)は20.1%の高視聴率をマーク。これは、大河ドラマでは『八重の桜』(2013年/綾瀬はるか主演)初回の21.4%以来、丸3年ぶりの大台超えとなった。上昇気流に乗ったかに見えた『真田丸』だが、第3話で降下してしまった。
同時間帯の強力な裏番組といえば、なんといっても、“黄金リレー”の日本テレビだ。17日は『世界の果てまでイッテQ!新春2時間SP』が19.6%、24日は『ザ!鉄腕!DASH!!』2時間SPが19.2%で、その数字にほぼ変化はなかった。従って、『真田丸』の視聴率下落は裏番組の影響ではないようだ。
ネット上での視聴者の評価を見ると、相も変わらず、三谷幸喜氏の脚本に関する意見が大半。それは、賛成派、反対派と真っ二つに分かれている。三谷脚本についていけない視聴者は、早くも第2話で脱落してしまったのかもしれない。
三谷氏が前回、大河ドラマの脚本を手がけたのは、04年の『新選組!』(香取慎吾主演)。同ドラマは初回26.3%と好発進し、第5話までは20%台をキープしたが、第6話で大台割れ。以降、20%未満が続き、最終回(第49話)で10カ月ぶりの大台(21.8%)を記録。全話平均は17.4%で、歴代の大河ドラマの中でワースト8位の低視聴率に終わっている。
近年の大河ドラマでは、12年の『平清盛』(松山ケンイチ主演)が第2話で最高値(17.8%)を出した後、ジリジリ数字を下げて、最終的には大河史上ワースト視聴率(当時/平均12.01%)を更新してしまった例がある。
『真田丸』の主人公・真田信繁(幸村)は、歴史上それなりに著名な人物であり、豪華キャストを結集させただけに、さすがに、『平清盛』や昨年の『花燃ゆ』(井上真央主演)のような低空飛行にはならないだろう。だが、三谷脚本にソッポを向く視聴者が多ければ、この先、視聴率が伸び悩む可能性もありそうだ。
(文=森田英雄)