1月30日(土)放送の「サワコの朝」(毎週土曜朝7:30-8:00TBS系)に、ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智氏が登場。授賞式後初のトーク番組出演となる大村氏の“絶対にあきらめない心”と研究への熱意に阿川佐和子が迫る。
【写真を見る】大村氏の持参した研究器具や微生物などに阿川も大興奮！
「サワコの朝」は、司会の阿川が俳優や芸人、スポーツ選手、文化人などさまざまな人物をゲストに迎え、彼らの転機や成功をつかむ原動力となったその「原点」を、阿川ならではの視点で聞き出していくトークバラエティー。
今回ゲストに迎えるのは、北里大学の大村特別栄誉教授。大村氏は、'15年アフリカで年間数千万人が苦しむ感染症の特効薬の発見と開発で、ノーベル医学・生理学賞を受賞した。この特効薬は20数年も前に海外で商品化されており、以降やむことない称賛の声を受け続けている。
山梨県の農家の長男として生まれた大村氏は「農業は理科だ。農作業を手伝っていたことが、この道に進んだ原点だ」と話し、その原点からやがて、1グラムの土の中に1億個以上も存在するといわれる微生物の中から世紀の発見につながる“奇跡の微生物”を採取することになった。
スタジオでは、いつでも採取できるようにと常にビニール袋を持ち歩く大村氏の研究器具をはじめ、ノーベル賞を受賞した薬“エバーメクチン”の元となる貴重な微生物を紹介していく。
さらに、大村氏はアメリカ在住時に研究費を稼ぐため共に企業を回り交渉に挑み続け、二人三脚で歩んできた妻との思い出を語る。妻は16年前に他界したが、生前、夫のノーベル賞受賞を確信し、周囲に「必ずノーベル賞を取る」と話していたという。
番組では、妻の予言通りノーベル賞を獲得するまでの軌跡を振り返りながら、大村氏の“他人のまねでは一番にはなれない”という強い精神力と研究への情熱に迫った。
何を聞かれるのか不安な反面、事前に阿川のエッセーなどを読み、楽しみにスタジオを訪れたと語っていた大村氏は、収録後「阿川さんは、常に話の引き出し方が上手な印象があったので、私も“引き出されりゃいいんだ”と思っていたのですが…気付いたら余計なこともしゃべっちゃった！」と楽しんだ様子。
日本が誇る大村氏がどのようにしてノーベル賞を受賞するに至ったのか、その興味深い人生と研究に対する思い、亡き妻への愛に耳を傾けてみては。