自民党役員連絡会に臨む(手前右から)二階総務会長、谷垣幹事長ら=29日午前、国会
共同通信社

 安倍晋三首相は29日、甘利明前経済再生担当相の辞任から一夜明け、政権立て直しを急いだ。衆院予算委員会で同日予定されていた2016年度予算案の趣旨説明は甘利氏辞任により延期されており、早期実施を模索する。自民党は役員連絡会を国会内で開催し、谷垣禎一幹事長らが一致結束して国会運営に当たる方針を確認した。野党側は引き続き金銭授受問題の真相と、首相の任命責任を追及する構えだ。

 甘利氏と衆院当選同期の二階俊博総務会長は役員連絡会で「残念だが、こういう時だからこそ党内結束して頑張ろう」と呼び掛けた。