オリコングループのoricon MEが発行する『コンフィデンス』主催、主な国内ドラマを対象に有識者と視聴者が共に支持する「質の高いドラマ」を表彰する第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の各賞が28日発表され、高視聴率を獲得したことでも話題となった『下町ロケット』(TBS系)が作品賞を受賞した。伊與田英徳プロデューサーは「もしもチャンスがあるのならば、ぜひ続編にもチャレンジしたい」と意欲を示していた。
同ドラマは、作家・池井戸潤氏の直木賞受賞作でもある同名小説と、昨年10月3日から朝日新聞紙上で連載された新作の続編『下町ロケット2』が原作。ドラマ『半沢直樹』(2013年)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(14年)を作った、伊與田プロデューサー、脚本の八津弘幸氏、演出の福澤克雄氏が、「日曜劇場」枠で3度目の池井戸作品に挑んだ。
主人公・佃航平役に阿部寛、良きライバルとなる帝国重工部長・財前道生役に吉川晃司、佃製作所の経理部長・殿村直弘役に立川談春、佃製作所の技術部長・山崎光彦役に安田顕、敏腕弁護士・神谷修一役に恵俊彰、後半の「ガウディ編」には今田耕司、小泉孝太郎、世良公則らが出演した。
最終回で番組最高となる平均世帯視聴率22.3%を記録するなど、軒並み高視聴率を獲得し、全10回の平均は18.54%。昨年放送された民放の連続ドラマの中でも一番のヒット作となった。その勧善懲悪なストーリー展開やキャスティングの意外性などに高い評価が集まった。
伊與田プロデューサーは「作品賞をいただけて大変うれしく思います。池井戸先生の原作、八津さんの脚本、そしてキャストの皆様、演出の福澤をはじめとするスタッフ、 協力していただいた全ての方の力が結集して制作できた結果だと思っています。技術者が主人公という、ドラマとしては少し難しいテーマでしたが、多くの視聴者の方に楽しんでいただけたことがとても光栄です。阿部寛さんに佃航平役を演じていただいて本当に良かったです」とコメントを寄せた。
第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の審査対象は昨年10月期のNHK、民放各社、WOWOWで放送されたドラマの計28作品。オリコングループの調査システム「オリコンモニターリサーチ」の登録者を対象とした視聴者満足度調査「オリコンドラマバリュー」の結果をもとに、ドラマに関連する有識者およびマスコミのドラマ・テレビ担当者(審査員)による意見交換・投票を行い、今年1月上旬に開催された審査会によって選定された。
■第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』