オリコングループのoricon MEが発行する『コンフィデンス』主催、主な国内ドラマを対象に有識者と視聴者が共に支持する「質の高いドラマ」を表彰する第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の各賞が28日発表され、モデルで女優の菜々緒が助演女優賞に選ばれた。
『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(関西テレビ・フジテレビ系)で演じた殺人鬼・橘カラを演じた菜々緒は、主演の松坂桃李演じる機動捜査隊(通称:キソウ)の捜査員・里見偲を相手に、激しいアクションシーンをたびたび披露し、話題になった。
審査員からも「これまでの日本人にはない独特な存在感でドラマを盛り上げた」(スポーツニッポン 文化社会部専門委員・牧元一氏) 、「キャラにとにかくはまっていた。演技うんぬんよりも、まさに『カラ』役を地でいっていると思わせた。今後は悪女以外で真価が問われる」(日本経済新聞文化部記者・赤塚佳彦氏)、「悪女役を完全に自分のものにした。主役を食うほどの存在感に驚かされた」(スポーツ報知文化社会部記者・有野博幸氏)などと推す声が挙がった。
今回の賞を受けて菜々緒は「大変光栄です。こんなに支持される悪役なんて今までにいたでしょうか。この作品で演じたのは、これまでの次元には収まらないほどの悪役で、しかもこの役がいないとストーリーが成立しないという大役。撮影は、主役を喰うつもりの意気込みと『絶対嫌われるだろうな』との覚悟で臨みました」と述懐。
放送終了後も、菜々緒のSNSには「カラロスです」「『サイレーン』ロスです」「続編を」といった書き込みがあるといい、「皆さんから高い評価と応援をいただいています。本当に、本当にうれしいです。観てくださった方の記憶に、これほどまで印象を残せたこと、すごく自信になっています。これからもいろいろな役に挑戦していきたいと思います。どうぞご期待ください」と大きな励みになっているようだ。
第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の審査対象は、昨年10月期のNHK、民放各社、WOWOWで放送されたドラマ計28作品。オリコングループの調査システム「オリコンモニターリサーチ」の登録者を対象とした視聴者満足度調査「オリコンドラマバリュー」の結果をもとに、ドラマに関連する有識者およびマスコミのドラマ・テレビ担当者(審査員)による意見交換・投票を行い、今年1月上旬に開催された審査会によって選定された。
■第2回『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』