niconicoによるゲームの祭典『闘会議2016』が30日、千葉・幕張メッセで開幕した。朝早くから多くのゲームファンが詰めかけ、ゲームをプレイしたり、ゲーム実況を楽しんだりするなか、ORICON STYLEではユーザーが自分の好きなゲームを持ち寄り、自由に遊ぶことができる『まるなげひろば』で一際目立っていた「VS NEET」にフォーカス。同企画を実施した「自宅警備隊N.E.E.T.」の隊長・鰐軍曹氏に話を聞いた。
「自宅警備隊N.E.E.T.」は、「N.E.E.T.」と書かれた特殊部隊のような黒ずくめの衣装に身を包んだコスプレ集団。“引きこもり”“ニート”“自宅警備員”といったいわゆるネットスラングの概念を「自宅警備隊」として2010年冬のコミックマーケットより活動をはじめ、今では100人以上の人数を擁する。各種イベントへの“宅外派遣”や活動誌、グッズ制作のほか、秋葉原の街の掃除などボランティア活動や企業とのコラボなども行っている。鰐軍曹氏によると、ニートだけでなく、「中にはハーフタイム自宅警備隊員もいます」とのことで、その志に共感した隊員は日々増えているようだ。
そして今回の『闘会議』への“宅外派遣”は、赤外線光線銃を使ったサバイバルゲーム。鰐軍曹によると、コンセプトは「“自宅”に立てこもった自宅警備隊員を更生(社会復帰)に導く」ことで、参加者はチームを組んで“自宅”に突入し、赤外線光線銃を相手のヘルメットに命中させるとHPを削ることができる。『まるなげひろば』において異質な存在感を放つサバゲーフィールドに、来場者は興味津々。人だかりができる中、何とか自宅警備隊員を更生させようと、参加者は赤外線銃を持って奮闘していた。
このほかにも、『まるなげひろば』は柔軟な発想から生まれた自作ゲームから理解不能なものまで、ユニークな企画が多数行われた。有名ゲーム企業がたくさん参加する中で、“まるなげ”と言いつつもユーザーが自由にアピールできる場があるのは、niconicoのイベントならでは。この中から未来のゲーム界を席巻するような人気ゲーム、人気クリエイターが出てくるかもしれない。