安田顕、初主演映画「俳優亀岡拓次」全国公開もブレイク実感なし「後ろ指くらい指して」 | ニコニコニュース

ブレイクの実感なし!?
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俳優の安田顕の初主演映画「俳優亀岡拓次」が1月30日、東京・テアトル新宿などで公開された。安田が所属する演劇ユニット「TEAM NACS」が拠点とする北海道での先行公開を経て、この日から全国38スクリーンに拡大。安田は共演の麻生久美子らと同館で初日舞台挨拶を行った。

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立ち見も出る絶好のスタートに、安田は「こんなに華やかな場所に主演で立つのは、私にはそうそうないこと。皆さまに感謝申し上げます」と感激の面持ち。主演だが役どころは脇役専門の俳優で、「他人の邪魔をしない。平身低頭に、何となくそこにいることを心掛けました」と満足げに振り返った。

終始引き締まった表情で、このままシリアス路線で進めるのかと思いきや、麻生が「安田さんはとても素敵な方で、ご一緒できてうれしかった」と話すと、取材陣にメモを取るようジェスチャーで催促。だが、直後に「(撮影時は)こんなに面白い人じゃなかったです。おっしゃったように何となくその場にいられる感じで、セットの一部のようでした。そのギャップに驚いています」とばらされると、照れ隠しでズッコケた。

今回の役柄同様、バイプレーヤーとしての地位を確立し、昨年10~12月のドラマ「下町ロケット」でも存在感を見せた安田。司会ら「ブレイク中ですね」と持ち上げられても、「ブレイクって、意味としては休憩ですからね。ひとつも実感はございません。今日も山手線に乗っても、全く気付かれなかった。もうちょっと後ろ指でも指してほしい」と自虐的。横浜監督は、「憑依(ひょうい)して役なのか安田さんなのか分からなくなることがあった」と称えたが、「今回は自分に近しい役だったけれど、殺人犯の役がきたらどうしようと思いますよ」と切り返して笑いを誘った。

それでも、「横浜監督にとっては7年ぶりの(長編)映画。私は1年足らずの関わりですが、本当にいろんな人が長い年月情熱を持って関わりでき上がった映画。個人的にも心から面白い映画でした。皆さんもゆっくり楽しんでほしい」と真摯にアピール。横浜監督も、「見た人が亀岡拓次を愛してほしいということだけを考えて撮りました。きっと好きになっていただけると信じています」と自信のほどをのぞかせていた。