【ジュネーブ時事】スイス・ジュネーブで29日、シリア内戦終結に向けた和平協議が始まる。アサド政権側が出席する一方、参加を決めていない反体制派代表団抜きで行われる形となり、進展は望めない状況だ。
和平仲介役を務めるデミストゥラ国連特使はまず政府代表団との個別協議を行い、順次、他の交渉参加者との話し合いに移りたい考えだが、進行方法などについて不透明な部分もある。
シリア政府代表団は29日午後5時(日本時間30日午前1時)ごろ、国連欧州本部に到着。29日中に協議が行われる。
和平協議をめぐっては、反体制派側の調整難航から開始日が当初予定の25日から29日に先送りされていた。調整は続いているが、デミストゥラ特使は「機会を逃してはならない」と訴えており、協議がなし崩し的に延期される事態は避けたいと判断しているもようだ。