【ニューヨーク共同】国連は29日、世界に展開する国連平和維持活動(PKO)の要員らが2015年に、現地の女性らに性的搾取や虐待を行った疑いのあるケースが69件あると発表した。14年は51件。

 国連には、性的搾取などに関与したPKO要員に対する処罰権限がなく、派遣国も処罰に消極的なため、要員の性暴力に歯止めがかかっていない。15年に起きたとされる性的搾取のうち、22件は中央アフリカで発生した。国連は来月、事案の詳細について報告書をまとめるとしている。