国立感染症研究所は29日、全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者が、24日までの1週間に推計で約52万人に上ったと発表した。定点報告を受けている全国約5000の医療機関の平均患者数は10.56人で、4週間以内に大流行が起きる可能性のある「注意報レベル」の10人を超えた。

 全国の患者数は前週の2倍以上に増え、東日本を中心に全都道府県で増加した。検出されたウイルスは2009年に新型として流行したH1N1型が最も多く、B型、A香港型と続いた。

 都道府県別で1機関当たりの患者数が多いのは新潟(29.28人)、沖縄(18.22人)、青森(16.45人)、千葉(14.13人)、福岡(13.68人)の順。