四季がある日本では、シーズンごとに旬の野菜や果物などが採れ、スーパーには様々な種類の農作物が所狭しと並んでいます。でも、それらの野菜って、いつも同じ食べ方をしていたりしませんか? なんともったいない!! そこで、北海道から沖縄まで、全国の農業に携わる女性「農業女子」たちに、農家ならではの素材が美味しくいただけるレシピを教わり、まとめた『農業女子のおうちごはん』(「農業女子プロジェクト」料理部/洋泉社)というレシピ本が発売されました。本書でも紹介されているように、農業女子は素材の味を活かすべく、こった調理ではなく、そのまま味わったり、ちょっとアレンジしたりして、ムダなく美味しく食べていました。どれも今日からマネできるレシピばかりです。今回はこの中から、じゃがいも、トマト、長ねぎを使った3品を実際に作ってみました。
1、お芋のオープンサンド 和風カラフルポテトのせ(P.10)
皮をむいた男爵芋、にんじんを茹でます。茹で上がったら、男爵芋はスプーンなどで潰し、なめらかにします。ここに、塩こしょう、牛乳で味を整えてなめらかにし、刻んだ青じそを混ぜます。これをトーストしたパンにのせれば完成です。
じゃがいも農家に嫁いだ農業女子の朝ごはんは、男爵芋づくし。その中のひとつとして作られているのがこのレシピだそうです。とってもシンプルな味付けだからこそ、じゃがいもの素朴な甘さが感じられ、その中で青じそが良いアクセントになっています。パンにのせることで、カラフルで見た目もキレイなオープンサンドになりました。朝からこれが出てきたら、しっかり1日頑張れそうです。
2、簡単トマトライス(P.59)
炊飯器にといだ米と、目盛り若干少なめの水を入れます。そこに、ミニトマト、たまねぎ、にんにく、オリーブオイルを回し入れ、塩こしょうを入れて軽くかき混ぜたら普通に炊きます。炊きあがったらごはんをかき混ぜ、皿に盛り、最後にチーズをのせれば完成です。
野菜ソムリエの資格を持つ農業女子の、忙しい時に助かるメニューだそうです。ミニトマトを一緒に入れて炊いたごはんは、全体にトマトの味が染み込み、ケチャップライスを食べているような感じ。でもケチャップほど濃くなく、素朴な甘みが美味しい一皿です。
3、長ねぎと里芋の肉味噌グラタン(P.84)
油を熱したフライパンで長ねぎを焼き、小麦粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒めます。そこに牛乳を加えてよく混ぜ、とろみがついたらしょうゆ、塩こしょうで味をととのえます。別のフライパンで豚ひき肉を炒め、そこに味噌、砂糖、水を混ぜたものを加えて水分を飛ばします。耐熱容器に、加熱して柔らかくなった里芋、豚ひき肉、ネギソースを順に入れ、とろけるチーズをのせます。これをオーブントースターで焦げ目がつくまで焼けば完成です。
★旬なものは旬な時期に食べるのが一番!
文=JUNKO