目に入れても痛くないとはよく言ったものだが、親が子を思う気持ちは当人にしかわからないほどに深いものだ。一方で、愛情をかけられずに育ってしまった子どもたちの話をニュースなどで聞くたび、胸を痛くする方もいるだろう。愛されないよりは、愛されたほうがいい。ただ、程度の問題はあるようだ。
「教えて!goo」で「夫の娘への溺愛と発言について。アドバイスください」と悩みを寄せる質問者(妻)がいる。夫は子育てにも協力的で嬉しい反面、時に妻として不快に感じるほどに溺愛した発言をするのだという。例えば「もし娘と君が同い年だったら、娘を僕の妻に選んだかもしれない」などだ。
■深く考えずにOK。父親にとって娘は特別な存在
「息子を溺愛したまま子離れできない母親(姑)は一定数いますが、娘を溺愛していた父親はいつか良い舅になることがほとんどです」(そうけいママさん)
「女性は自分の愛するものを独占したいのに対し、もしかすると男性はもっと深い愛情で幸せになってもらいたいと思う部分が大きいのかな」と、自身も二児の母親であるそうけいママさん。夫の発言を心配する必要はないと言う。
愛情が深い男親は、娘が結婚することを想像するだけでも拒否反応を示すような人もいるほどだが、娘の思春期と共に距離ができていき、それを認識しながら、いずれ来る娘婿との関係構築に励むパターンが多いのだそう。
■むしろ見なおすべきは、妻である自分の態度
「愛情いっぱい注がれるというのはいいけれど、両親が仲良しではないと、子どもの中では夫婦が良いものだと受け取らない」(suzuki0013さん)
夫の娘への態度だけでなく、夫婦関係にも気を払うべきだという声もあった。「夫婦の姿」は子どもにとって将来に影響が及ぶひとつの「鏡」だといえるからだ。溺愛する夫の姿を苦笑しながら眺めるくらいでちょうどよい。自分の気持ちだけにフォーカスして言葉を投げるのではなく、「その姿が娘からどう見えているか」は常に頭に入れておきたいポイントといえるだろう。
■とはいえ、万が一もあるので……
「旦那さんの愛情、歪んでないですか?(中略)…変な方向に行かないよう、目を光らせておくべし」(mrstequilaさん)
見ようによってはいろいろな方向性も考えられるため、過干渉になりすぎていないか、ないとは思うが場合によっては特殊な性癖がないかは、一応気をつけておいても損はないかもしれない。「見ている夫婦の姿は、娘の将来にも影響を与える」という指摘はもっともに思える。夫婦の問題はこれ!という正解はなかなかないが、この考えを持つだけでも解決できることは多そうだ。
(松本塩梅)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)