「留学するから育てられない」!? 3歳女児を雪降る駅に置き去りにした、身勝手すぎる鬼母 | ニコニコニュース

警察から祖母に引き渡された女児、後ろの赤いコートの女が母親だ
日刊サイゾー

 厚生労働省の調査では、2014年に児童相談所が確認した児童虐待の件数は約9万件に上り、過去最多となった。一方、中国でも近年、児童虐待やネグレクトが急増しており、ニュースでも頻繁に取り上げられるなど社会問題となっている。

 そんな中、河南省鄭州市内の駅で、3歳の幼児が母親に捨てられるという悲惨な事件が起こった。「新浪新聞」(1月23日付)によると、大雪の降る1月16日の夕方、開封駅構内の改札口で女児が大声で泣いているところを駅員に保護された。この女児は自分と母親の名前しか口にすることができなかったため、迷子を疑った駅員が防犯カメラの映像を確認。すると、女児を連れて駅構内に入ってくる母親らしき人物の姿が記録されており、子どもを置き去りにして走り去るという、ショッキングな姿が捉えられていたのだ。

 さらに映像を解析すると、母親は駅待合室にカバンを置いて立ち去ったことが確認され、そのカバンを駅員が確かめると、中から女児のものと思われるおもちゃや食料、手紙が見つかったという。その手紙の内容に、駅員や警察官はあきれてものが言えなくなったという。手紙には、身勝手すぎる一文がつづられていたからだ。

<私はイギリスに留学に行きます。この子が、いい人に拾われますように>

 その後、警察は防犯カメラの映像と遺留品のカバンから、母親の住所を割り出すことに成功。母親は事情聴取に対して「生活が貧しく、言うことを聞かない子どもに嫌気が差して、捨てることを思いついた」と供述したという。警察は、母親が十分反省していると判断し、釈放して子どもを引き渡したというが、中国版Twitter「微博」には、怒りのコメントが大量に寄せられている。

「次は殺してしまうかもしれないぞ。なぜ子どもを引き渡したのか、理解できない」
「こんなに頭のおかしい奴が留学だと? 国の恥だから、国内から出すな」
「子どもより留学を選んだくせに、貧乏で子どもを育てられなかった? 矛盾してる。この母親はクズだ」

 子どもを捨ててまで留学を選ぶという理解しがたい今回の事件だが、こうした行動の裏に「中国独自の留学熱がある」と話すのは、深セン市で日本語学校を経営する日本人男性だ。

「日本以上に学歴社会の中国では、国内名門大学>海外留学>国内中堅大学といったヒエラルキーが存在しています。中国人の中に、国内のどこの大学に入れない人も多く、中卒者や高卒者は借金してでも海外留学をして“学歴ロンダリング”する人は少なくありません。中国人を受け入れる海外の学校の一部には、入学金や授業料さえ払えば単位をくれるところもある。日本でも一時期、地方の大学がこれに近いことをしていて事件になったこともある。それでも、『海外留学した』という実績にはなりますから、中国に帰国すると多少は就活が有利に進むようです」

 この母親は、海外で教育を受ける前にまず、親として道徳教育を受けるべきではないか。
(文=青山大樹)