大阪府警本部
共同通信社

 大阪府警の大半の警察署で計約5千事件の関係書類や証拠品が不適切に保管され、8割を超える約4300件が放置されたまま公訴時効が成立していたことが1日、府警への取材で分かった。関係する証拠品などは約1万点に上った。府警では証拠品をめぐる不祥事が相次ぎ、管理体制の見直しを進めているが、ずさんな取り扱いがあらためて浮き彫りになった。

 府警によると、全65署のうち61署で確認された。府警は「優先順位が高い事件から捜査した結果、引き継ぎがおろそかになっていた」としている。

 放置された書類や証拠品は警察署のボイラー室や倉庫などで見つかり、30年以上前の事件もあった。