クラウンを生産するトヨタ自動車の元町工場=愛知県豊田市
共同通信社

 トヨタ自動車は1日、国内工場の全ての自動車生産ラインの稼働を8日から13日まで休止すると発表した。グループの愛知製鋼(愛知県東海市)知多工場で加熱炉が爆発する事故があり、鋼材の部品供給が滞るため。他の鉄鋼メーカーに代替生産を依頼しているが、供給不足が避けられないと判断した。15日の稼働再開を予定している。

 トヨタの自動車生産ラインが全て止まるのは、2011年の東日本大震災以来となる。自動車は3万点にも及ぶ部品で構成されており、新車の納入時期が遅れるだけでなく、部品メーカーや関連する業界にも広く影響が及ぶ可能性がある。