江戸中期の仙台藩吉岡宿で、町人たちが“金貸し”で宿場町を救った実話をユーモアたっぷりに描く『殿、利息でござる!』(5月14日公開)。この度、あのフィギュアスケーター・羽生結弦が、“殿”役として出演していることが明らかになった!
磯田道史氏の近著「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を映画化した本作。『予告犯』(15)などの中村義洋監督がメガホンを取り、阿部サダヲや瑛太、妻夫木聡ら豪華キャストが出演していることでも話題だ。
羽生が演じるのは、“殿”こと仙台藩藩主・伊達重村。出演シーンは少ないものの、困窮する庶民の前に颯爽と現れたりと、劇中では重要なキャラクターとして登場する。写真を見てもらえるとわかるが、羽織袴姿とマゲがよくハマリ、“殿”らしい堂々した表情もカッコいい!
羽生の映画への出演、役者としての演技経験は本作が初。自身の故郷である宮城を舞台にしているとあって、今回の出演を快諾したという。
「お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張しました。撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなくエキシビジョン、ショーなどでも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思っています」と語るなど、映画出演は自身にとって特別なものとなった様子。
また、主人公の穀田屋十三郎を演じる阿部は「現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにも関わらず、セリフも完璧に入っていて素晴らしかったです。ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑)。キレイでした(笑)」と、ホレボレ。
中村監督も「豪華キャストにしてしまったため、彼らが“殿様=雲の上の人”と仰ぐ俳優さん、というのが見つからなくなってしまいました。そんな時に出たのが羽生さんのお名前。現場では、立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れていました」と、絶賛する。
果たして、氷上の“王子”である彼がスクリーンでどんな“殿”を見せてくれるのか? フィギュアスケーターの顔とは違う、役者・羽生結弦の華麗な姿を公開まで楽しみに待ちたい!【Movie Walker】