金銭授受を巡り大臣を辞任した甘利明前経済再生相(66)の秘書に渡された口利き料500万円の原資が、UR(独立行政法人都市再生機構)からの補償金だったことがわかった。
URが行っている千葉県内の道路建設の補償を巡り、S社の総務担当者として、交渉にあたっていた一色武氏(62)が週刊文春に証言した。
一色氏によれば、2013年5月、甘利氏の大和事務所を訪ね、清島健一所長(当時)にURに対する口利きを依頼。清島氏の提案通りに動いたところ、補償金約2億2000万円が支払われることになり、8月6日にURと『物件移転契約書』を交わし、8月20日に補償金の一部が振り込まれた。金を引き出した一色氏は、その足で大和事務所に向かい、口利きのお礼として、500万円を清島氏に渡したという。
このうち、200万円分は、政治資金収支報告書に記載があるが、残り300万円については、清島氏が「手元で管理し、費消してしまった」(甘利氏の会見での説明)ことが明らかになっている。
一連の甘利氏の疑惑を巡っては、東京地検特捜部がすでにUR側に任意の事情聴取を始めており、今後の捜査の行方が注目される。
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文/「週刊文春」編集部