現在大人気となっているのが、赤塚不二夫の名作漫画『おそ松くん』のリメイク作となるアニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)だ。2015年10月に放送が開始し、現在2クール目に突入しているが、放送期間が延長するかもしれないとの情報が出て、ネット上のファンが歓喜している。
小学生の六つ子が主人公だった『おそ松くん』に対し、『おそ松さん』では六つ子が成長して大人になり、ニートとして日常を過ごす姿を描いている。『おそ松くん』では、6人がほぼ同じ性格、同じ見た目だったが、『おそ松さん』では個性もバラバラで、アイドルグループのような“イメージカラー”が割り当てられている。人気男性声優が多数出演しているということもあり、主に女性アニメファンに人気で、作品のなかで六つ子が着ているパーカーがグッズとして発売されると即完売となったり、表紙を飾った雑誌『アニメージュ』2月号(2016年1月9日発売)が36年ぶりに重版されたりするなど、話題になっている。
そんな『おそ松さん』について、テレビ東京アニメ事業部の広部琢之氏は東京新聞の取材に対し、「もともと2クール作るつもりではいたが、『2クールで終わる』とは言っていませんよ」と発言。つまり、4月以降も放送が継続する可能性が浮上したのだ。これに対し、ツイッターでは、
「おそ松さん、2クールで終わるとは言ってない、みたいな感じなんだと小耳に挟んだのですが!つまりこれって、ちょっと時間空けて3クール4クールあるって期待してもいいんですかね!?期待しちゃうよ!期待しちゃうよ!」
などと歓喜のツイートが飛び交っているのだ。
ただ、その一方で、こんなシビアな意見も。
「おそ松さん好きだしわたし自身腐ってるけど最近公式が2クールぐらいからやたら腐向けになってて萎える」
つまり、『おそ松さん』が“腐女子”と呼ばれるボーイズラブ(BL)を好む女性ファンに支持されているということで、作品の内容もそちらにどんどん近づいているというのだ。制作サイドとしてはファンが好む要素を増やしていくのは当然だろう。しかし、ファンにしてみれば、作品内では描かれないBL要素をひっそりと想像して楽しみたいといったところなのかもしれない。
※当記事は2016年02月03日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。