胃食道逆流症、禁煙で改善 大阪市立大が米科学誌に発表
胸焼けや胸痛などを起こす胃食道逆流症(GERD)の症状改善に禁煙が効果的なことを、大阪市立大のチームが確かめ、4日付の米オンライン科学誌に発表した。
藤原靖弘准教授(消化器内科)は「薬を使わずに、生活習慣の改善でこの病気を克服できる可能性がある。さらに研究を進めたい」と話した。
チームは、禁煙治療に通い、GERDと判断された喫煙者73人を追跡調査。禁煙に約3カ月間成功した後、1年後の状況を調べた結果、禁煙が継続していた51人では22人(43%)でGERDの症状が改善したが、再び吸うようになった22人で改善したのは4人(18%)にとどまった。