【サンパウロ時事】パラグアイ東部のペドロ・フアン・カバジェロ市で先月、商店を営む佐藤弘幸さん(60)が2人組に射殺された事件で、地元警察は3日、パラグアイ人の男(24)を殺人容疑で逮捕した。「自分は無罪だ」と語り、容疑を否認している。警察は、もう一人の容疑者の身元も特定し、行方を追っている。
警察によると、男は他に2件の殺人事件に関わった疑いがある。佐藤さんについては、何者かに頼まれて殺害を請け負った可能性もあるという。4日早朝、ブラジルに逃亡する計画だった。
金融業も手掛けていた佐藤さんは1月29日、自宅前でバイクに乗った2人組に射殺された。容疑者は佐藤さんと言葉を交わした後に発砲し、所持品などを奪わずに逃走した。
地元警察は、防犯カメラの画像分析などによって容疑者の割り出しを急いでいた。