iPhoneの通信先IPアドレスが知りたくて、いろいろインストールしてパケットキャプチャできる環境を整えたので紹介します。ところどころつまづいたところは、フォローしてあります。
今回はiLoveMusicというアプリの通信先を調べるために導入しました→無料音楽アプリiLoveMusicの調査結果
まず、次の3つをインストールします。
インストール先は「Mac」です。Windowsではありません。今回利用したMacは、OS X 10.8.5です。
App Storeで、Xcodeをインストールします(無料)。
Xcode(5.1.1)は、サイズが2.18GBもありファイル数も多そうで、「インストール中」となってからしばらく待つ必要があります。インストールが終わると「インストール済み」になります。
そして、一度起動して、インストール作業の続きを行い、使える状態にしてください。
XQuartzのダウンロードページから「XQuartz-x.x.x.dmg」をダウンロードして、インストーラーを使ってインストールします。
WireSharkを動かすために必要になります。
インストール手順の最後に
You will need to log out and log back in to make XQuartz your default X11 server.
と表示されたら「OK」をクリックして再起動してしまいましょう。
続いて、WireSharkをダウンロードして、インストールします。
こちらも簡単です。
続いて、iPhone(今回はiPhone 5s)をUSBケーブル(ライトニングケーブル)でMacとつないで、iTunesを起動します。
iTunesで接続したiPhoneの画面を開いて、「シリアル番号」と表示されているところをクリックします。
すると、シリアル番号が表示されていた部分が「識別子(UDID)」に変わります。
続いて、そこを右クリックすると「識別子(UDID)をコピー」と表示されるので、UDIDをコピーします。
UDIDは、40ケタの16進数(0123456789abcdef)です。シリアル番号とは別なので注意。
次に、RVI(Remote Virtual Interface)を作成します。
「アプリケーション>ユーティリティ」にある、「ターミナル」というアプリを起動して、次のコマンドを入力して実行(Returnキー)します。
$ rvictl -S UDID
実際には、UDIDのところに、先ほどコピーしておいたUDIDをペーストしてください(右クリックからできます)。
実行して成功すると、「Starting device UDID [SUCCEEDED]」と表示されます。
※「-bash: rvictl: command not found」と表示されたら、XCodeのインストールが完了していません。
あとは、Wiresharkを使うだけ、です。
Launchpadなどから、WireSharkを起動します。
最初に、「Choose Application:Where is X11?」が表示されるので、「Browse...>アプリケーション>ユーティリティ>XQuartz.app」を選択して、「Choose」をクリックしてください。
もし上手く起動できなかったら、もう一度起動しなおしてみてください。少し起動に時間がかかります。
そうしたら、WireSharkの最初の画面で「Capture>Start」にある「rvi0」を選択して「Start」をクリックしてください。
これで、iPhoneの通信のキャプチャが始まり、通信先IPアドレスや通信内容が表示されます。