Phone Arenaは9日(現地時間)、「Snapdragon 820」が新たにGFXBenchベンチマークのデータベース上に登録されていたことが分かったと伝えています。
発見されたデータには、GFXBehcnベンチマークにおけるSnapdragon 820のスコアおよび、測定時に用いられた未発表Snapdragon 820搭載端末のスペック情報が記載されていました。
以下は、今回確認されたベンチマークスコアに加え、同ベンチマークテストにおける「Galaxy Note5」および「iPhone 6s Plus」のスコアを基にテスト項目別にスコアを比較したグラフとなります。
グラフからは、2015年の最優秀SoCとも称される「Exynos 7420」を搭載するGalaxy Note5をSnapdragon 820搭載端末がすべての項目において大きく上回っているほか、同じく優れた性能を誇る「A9」プロセッサを搭載するiPhone 6s Plusをも上回る潜在能力の高さを示していることが確認できます。
なお、「OnScreenモード」(端末に搭載されているディスプレイの解像度にスコアが影響される)においてはiPhone 6s Plusをやや下回っているものの、「OffScreenモード」(ディスプレイ解像度に左右されない純粋な性能を測定する)においてはSnapdragon 820搭載機の方が優秀なスコアを記録している模様です。
しかしながら、iPhone 6s Plusのディスプレイ解像度がフルHD(1920×1080)であるのに対し、Snapdragon820搭載機にはそのおよそ2倍の総画素数を誇るWQXGA(2560×1600)ディスプレイが搭載されている点を考慮に入れれば、むしろSnapdragon 820の性能はA9プロセッサをも上回っていると判断しても良いのではないでしょうか。
今回のベンチマーク測定に使用された未発表端末のスペック表
今回測定に使用された端末は6.2インチディスプレイを搭載するファブレットのようですが、現時点ではこの端末がどの企業から発表されることになるのか、あるいは単なる開発用のテストプラットフォームに過ぎないのかは定かではありません。
いずれにせよ、今月下旬に開催されるMWC 2016を通じて、「Galaxy S7」シリーズや「LG G5」を筆頭に次世代フラッグシップモデルが発表されることになる見通しであり、近日中にもSnapdragon 820の真の実力が明らかにされることになりそうです。
[GFXBench via Phone Arena]