首の血管に入っていくとこを想像すると非常にぞわぞわします。
今年1月デバイスを埋め込み、脳から直接コンピューターを操る方法を開発していると発表した「DARPA(国防高等研究計画局)」。
そのDARPAが後援しているメルボルン大学の論文で、開頭手術なしでヒツジの脳内に小型デバイスを埋め込むことに成功したことが明らかになりました。
研究では画像のようなステント(血管や気管など管状の内臓器官を広げるのに使う医療機器)をヒツジの運動皮質に挿入することに成功。このステントは既存のステントとは違って小さな電極(electrode)がくっついており、研究チームはステントではなく「Stentrode(ステントロード)」と呼んでいるそう。
「Stentrode(ステントロード)」は、カテーテル経由で首の血管に挿入してから脳の該当箇所に移動させるため、他のBMI(brain-machine interface)のように頭蓋骨を開ける必要がありません。これにより、コンピューターチップやステントロードの挿入が容易になるだけでなく、脳組織の炎症反応も防げる可能性があるとのこと。
研究チームは来年中に人体でステントロードのテストを実施予定だそう。
Image via DARPA, GIF via University of Melbourne
source:Nature Biotechnology via DARPA
Bryan Lufkin - Gizmodo US [原文]
(Haruka Mukai)