コレ、義手ではなくて「三本目の腕」なんですねー。
ジョージア工科大学の研究者たちは、人間が装着できるウェアラブル・ロボットアームを制作し、それを身につけたドラマーが3本腕で演奏する様子を動画で公開しました。このアームは人間のジェスチャーや、聞こえてくる音楽に反応して動作するのだそう。
動画を観ると、たしかにロボットアームは装着者の身振りに合わせて臨機応変に動いており、ドラマーがハイハットを演奏すればアームはライドシンバルを、スネアを叩けばタムに移行しているのがわかりますね。
装着者がアームを直接操作しているのではなく、アーム自身が周囲の音や装着者の動きを判断して自律動作しているのがポイント。そのため、ドラマーが演奏のテンポを落とすとロボットアームも自動で減速します。ちなみにドラムを叩く動きは、人間からモーションキャプチャしたものを使っているといいます。
今後はロボットアームを脳波コントロールできるようにすることを目指しているそうで、やがては人間が千手観音のような多くの複腕を備える日が来るかもしれません。士郎正宗作品『アップルシード』に登場したヘカトンケイル・システムみたいですね。これまではSF作品やロボットアニメで「どうやって操縦しているんだろう」と思っていた複腕ロボットも、こうして実用化が近付いているのかもしれません。
文/ワタナベダイスケ(編集部)
関連サイト