Cygamesは2月16日、同社が運営するスマホゲーム『グランブルーファンタジー』(『グラブル』)の「レジェンドガチャ」において、3月10日からアイテム別の出現確率を表示する仕様に変更することを発表した。
『グラブル』のガチャは、出現アイテムのレア度が高い「レジェンドガチャ」と、ゲームを進めることで獲得できる「ルピ」を消費して引く「ルピガチャ」が存在。「レジェンドガチャ」は、モバコインと呼ばれる仮想通貨を消費して引くことが可能であり、課金の対象となっている。
しかし、昨年末に行われた「レジェンドガチャ」のイベントにおいて、一部のキャラクターの出現率が異常に低かったのではないかとの疑惑が浮上。ネット上で厳しい批判が寄せられるなどの炎上騒動が発生した。
今回の仕様変更は、そういった声を反映したものと思われる。『グラブル』の公式サイトでは、
「これまでレジェンドガチャのイベントにて、
との説明があり、各イベントでアイテムごとの出現率を個別に表示していくこととなる。
また、今までは「イベントガチャ」のページに、「ガチャ履歴」として、ガチャで出現したアイテムの履歴を表示していたが、「表示されている内容が疑わしい」との指摘があったということから、「ガチャ履歴」は撤去するという。
出現率が表示されていないガチャだとどれくらい当たりやすいのかもわからないまま課金するというケースも多かったわけだが、出現率が表示されれば、なんとなくでも“当たりやすさ”がわかるようになるはず。そういう意味では、今までよりもフェアになったわけだが、ネットユーザーの反応は少々厳しいようだ。ツイッターでは、
「結局ガチャの確率表示なんて最善説の上に成り立っているに過ぎず確固たる裏づけデータなんてないんだよね。信じるか信じないかは己次第。出れば信じて出なければ信じない。もう何が何やら」(原文ママ)
などと、本当にその確率でアイテムが出現するかどうかを客観的に保証されないかぎり、信用できないとの声が多いのだ。
また、ガチャ履歴が撤去されることについては、
「ガチャ履歴の撤去に草www 確率表示するけど、確率通りかの確認はさせねぇ!っていう意気込みの表れですかね?」
との意見が寄せられ、履歴を撤去することが逆に疑われる余地を作っている状況となっている。
どうやらアイテム別出現率を表示しただけでは、プレイヤーを納得させるのは難しそう。ソーシャルゲーム業界では、安心して使ってもらうためのガイドラインづくりなどに注力しているが、運営サイドとプレイヤーとのあいだにある溝を埋めるのはそう簡単なことではなさそうだ。
※当記事は2016年02月19日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。