今年1月、Twitter社がツイートの文字数制限を140字から1万字に拡張することを検討していると報じられた。Facebookでも「いいね!」以外に「超いいね!」「ひどいね」などのリアクションが加わったように、日々SNSには様々な機能が追加されている。
しかし、ネット上では「Twitterは短文で気軽に書き込めるのが魅力だったのに…」「Facebookで『いいね!』するだけでも面倒だったのに、これからはリアクションを選ぶ手間が増える」と不評の声も。ユーザーに「いらない」と思われている機能は意外に多いのかも…? そこで、20代社会人男性200人に、SNSの「いらない機能」についてアンケート調査してみた!
■SNSの「いらない」と思う機能TOP10
1位 「友人かも?」の表示 194pt
SNSは本来、人とつながることを目的としているはずだが、「友人かも?」や「アカウント検索」といった“つながりを増やす機能”が上位に来てしまう結果に!「投稿を見せたくない友人もいるから」(28歳)という声もあり、つながりたくない人とつながってしまう機能にストレスを感じている人が多いよう。
3位には「動画の自動再生」がランクイン。データ通信量の制限が気になるからか、勝手な再生を嫌がる人が多いようだ。全体では約7割の人が何かしらのSNSの機能に不満を感じていることもわかった。
こんなに「いらない」と言われるものが多いってことは、ユーザーのニーズと合っていないんじゃ…? ITに詳しいジャーナリストのまつもとあつしさんに聞いてみた。
「SNSの機能はどれも、人とのつながりを広げ、コミュニケーションを取りやすくするために搭載されているのですが、日本人には合わないものが多いのかもしれませんね。例えば『友人かも?』を“いらない”と思う人が多いのは、日本人がひとつのSNSのなかで『友人』『家族』『仕事関係』といったすべての人間関係をごちゃ混ぜにしてしまう傾向にあるからです。『友人申請が来ると断りづらい』という日本人特有の気質も相まって、SNSでも気を遣ってしまうのです。このストレスを少しでも減らすためには、投稿の表示範囲を限定できる機能を活用したり、海外のようにコミュニティごとにSNSを使い分けたりした方がいいですね」
しかしながら、今回のアンケートで挙がった機能のいくつか(2位、3位、5位、6位、9位)は設定でオフにできる。SNSの人間関係を見直し、必要な機能だけを選んで使いこなすことが、SNSとのスマートな付き合い方なのかも。
では、今後はどんな機能がSNSに追加されていくのだろうか?
「例えば、すでに『ジョギング中にコースのいち情報を共有して、SNSを通して応援メッセージをもらう』ということができるアプリがあります。これからは、スマートウォッチのセンサーが測定した心拍数や体温をクラウド上に自動的に記録し、いわゆるビッグデータに基づいて体調の把握や共有ができるSNSができたりと、“投稿”という作業をしなくても、自分の情報を記録・発信してくれるような機能が増えていくと予想しています。将来的には自分の性格を覚え、自動投稿するbotを活用することも当たり前になるかもしれませんよ」
今後もどんどん進化していきそうなSNS。“いらない機能”もSNSの使い方次第では、便利と思えるようになるのかも?
※当記事は2016年02月13日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。