米ワシントンのホワイトハウスで、ブッシュ大統領(当時、右)と話すハーパー・リーさん=2007年11月(ロイター=共同)
共同通信社

 【ニューヨーク共同】黒人に対する人種差別が激しかった1930年代の米南部を舞台に、社会の不公正を描いた名作「アラバマ物語」の作者として知られる米女性作家ハーパー・リーさんが19日、アラバマ州モンロービルで死去した。89歳だった。地元メディアなどが報じた。

 死因は明らかになっていないが、2007年から脳卒中を患っていた。

 1926年、モンロービル生まれ。60年、黒人男性が白人女性を暴行したとされる事件を軸に、被告を弁護した白人男性とその娘らの体験を描いた「アラバマ物語」を出版。61年にピュリツァー賞を受けた。

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