衆院予算委で質問する民主党の野田前首相(左)と答弁する安倍首相=19日午後
共同通信社

 自民、民主など与野党各党は19日、衆院選挙制度改革をめぐり、議員定数10減の実現に向け2月中にも協議を始め、調整に入る見通しとなった。安倍晋三首相(自民党総裁)は衆院予算委員会で民主党の野田佳彦前首相に「先送りせずに決めていく」と述べ、2015年の国勢調査に基づき定数を削減すると表明した。各党は今国会中の公選法など関連法改正と「1票の格差」是正を目指すが、「身を切る改革」とされる議席の削減や、新たな配分方法をめぐっては曲折も予想される。

 各党は22日、衆院選挙制度に関する有識者調査会が1月に示した答申について、大島理森衆院議長に見解を伝える。