「高野どうふ」と聞いて、思いつく料理をあげてみて下さい。煮汁をたっぷり吸った煮物はとても美味しいですよね。でも、それ以外の料理って…? 昔からおなじみの乾物で、常温で長期保存が可能な上、栄養&ボリューム満点、どこにでも売っているありがたい存在にも関わらず、その使い道が思い当たらないのはあまりにも悲しい。そんな高野どうふにフューチャーした、その名も『高野どうふレシピ 新しい食べ方で肉よりおいしく&やせられる!』(石澤清美/主婦の友社)が発売されました。
ここでは、コレステロール&中性脂肪を減らし、ダイエットに効果的なだけでなく、アンチエイジング効果も期待できる高野どうふの新たな世界を切り開くべく、肉のように使ってみたり、デザートの食材として混ぜてみたりして、今までの高野どうふのイメージを覆すレシピがたくさん紹介されています。一度試したら、手放せなくなること間違いなしですよ。今回はこの中から、高野どうふで作ったと言われなければわからないような驚きの3品を実際に作ってみました。
1、高野どうふのみそそぼろ(P.11)
高野どうふをもどして食べやすい大きさにちぎります。鍋に、高野どうふ、しょうがのみじん切り、だし、砂糖、みそ、みりんを入れて、汁けをすべて吸うまで煮れば完成です。
高野どうふってパサパサした食感のイメージがあると思いますが、これはみその力でまるで“お肉”のような食感になりました。どこか懐かしい甘じょっぱい味で、ご飯にのせたり、サラダに加えたりしても美味しいですよ。冷蔵庫で7日ほど保存もできるので、まとめて作っておくと重宝します。
2、えびマヨ風ソテー(P.67)
もどして水けをしぼった高野どうふを一口大にちぎり、とき卵と塩こしょうを回しかけます。さらに、かたくり粉をまぶしたらマヨネーズを熱したフライパンに入れ、カリっと焼き色がつくまで焼けば完成です。
こちらは、高野どうふの焼きレシピ。今まで焼いたことがなかったんですが、かたくり粉をまぶし、マヨネーズで焼くことで、表面に膜ができてカリカリっと香ばしくなり、鶏の胸肉を食べているような食感でした。おつまみにもぴったりな一品です。
3、フレンチトースト風(P.84)
牛乳と砂糖を耐熱ボウルに入れて、電子レンジで煮立てたところに高野どうふをひたします。これを再び電子レンジで加熱したら、とき卵と砂糖を混ぜたものを回しかけ、よくからめます。バターを熱したフライパンに入れて、こんがりと焼き、最後にメープルシロップをかけたら完成です。
高野どうふでデザートを作ってみました。あの高野どうふからは味が全く想像できないと思いますが、食べてみるとパサパサ感はもちろんなく、たっぷり卵液を吸った高野どうふがもちもちになって、ちゃんとデザートになっていました。息子も騙されたように美味しいとパクパク食べていました。
★使われた「高野どうふ」もビックリ! まだまだ広がる「高野どうふ」レシピ
文=JUNKO