【ワシントン時事】米大統領選の候補者指名争いは20日、第3戦で民主党が西部ネバダ州党員集会、共和党が南部サウスカロライナ州予備選をそれぞれ実施した。民主党はヒラリー・クリントン前国務長官(68)、共和党は不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、いずれも2勝目を挙げた。この結果を受け、共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(63)が選挙戦からの撤退を発表した。
民主党は、クリントン氏と民主社会主義者を名乗るバーニー・サンダース上院議員(74)の一騎打ち。クリントン氏はネバダ州ラスベガスで支持者を前に演説し、「(勝てるかどうか)疑う人もいたかもしれないが、われわれは少しも疑わなかった」と勝利宣言した。
西部で初のネバダ党員集会では、約1700ある地区の95%が開票した段階で、得票率はクリントン氏が52.7%、サンダース氏が47.2%となった。
クリントン氏はこれで2勝1敗だが、1日のアイオワ州党員集会では辛勝、2戦目のニューハンプシャー州予備選(9日)では大差の敗北だった。サンダース氏は全国支持率でもクリントン氏を追い上げており、今後も激戦が続くとみられる。
南部で初めてのサウスカロライナ予備選で、共和党のトランプ氏はニューハンプシャーに続く連勝となった。演説したトランプ氏は「国のために勝利の道を進み始める」と誓った。