高浜原発4号機で漏水=放射性物質含む―再稼働作業、一時中断・関電

 関西電力は20日、今月下旬の再稼働を目指して作業を進めている高浜原発4号機(福井県高浜町)の原子炉補助建屋の床に、放射性物質を含む水たまりがあったと発表した。

 県原子力安全対策課によると、環境への影響はない。関電は現在、原因を調査しており、再稼働に向けた作業を一時中断しているという。今後の再稼働工程に影響が出る可能性もある。

 関電によると、20日午後3時40分ごろ、原子炉を冷却する1次系統につながる配管に通水したところ、警報が発生。原子炉補助建屋内の冷却水ろ過設備の弁2カ所から水が滴下しているのが確認された。水たまりは約8リットルで、放射性物質約1万4000ベクレルを含んでいた。

 また、水たまり以外にも床面にぬれた形跡があり、全てを合わせると漏えい量は約34リットル、含まれる放射性物質は約6万ベクレルとみられるという。