ブンデスリーガ第22節が21日に行われ、レヴァークーゼンと日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。
3位レヴァークーゼンと2位ドルトムントの上位対決。6試合負けがないレヴァークーゼンはケガで前の試合を欠場したFWハビエル・エルナンデスが復帰を果たし、スタメンに名を連ねた。一方、首位バイエルンを8ポイント差で追いかけるドルトムントは18日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦のポルト戦から先発メンバー5名を変更。MFモリッツ・ライトナー、FWクリスティアン・プリシッチらを起用し、MFマルコ・ロイスや香川はベンチスタートとなった。
試合序盤は互いに前線からプレッシャーをかけ合う展開となり、なかなかチャンスを作ることができない。ドルトムントは13分にエリア手前左からのFKをピエール・エメリク・オーバメヤンが直接狙ったが、ここは壁に阻まれた。一方のレヴァークーゼンは15分、左CKにヨナタン・カーが頭で合わせたが、枠の右上を捉えたシュートはGKにキャッチされた。
ようやく決定機が生まれたのは前半アディショナルタイム1分。ドルトムントがパスを繋いで前線に攻め上がると、エリア内中央でボールを受けたプリシッチが反転から左のオーバメヤンに預ける。フリーの状態でパスをもらったオーバメヤンはワントラップから右足で狙ったが、シュートはわずかに枠の左へ逸れてしまった。結局、両者スコアレスのまま前半を折り返す。
レヴァークーゼンはハーフタイムにエメル・トプラクとケヴィン・カンプルを下げてキリアコス・パパドプーロスとアンドレ・ラマーリョを投入。ドルトムントもプリシッチとの交代でロイスをピッチへ送り出した。
後半最初のチャンスはレヴァークーゼン。51分、エリア手前左のカリム・ベララビがエルナンデスとのワンツーでゴール前に侵入し右足インサイドで狙ったが、ここはGKロマン・ビュルキが弾き出した。レヴァークーゼンは57分に早くも3人目の選手交代を行い、ティン・イェドヴァイに代えてロベルト・ヒルバートを投入する。
試合が動いたのは64分。自陣からのFKを素早くリスタートしたドルトムントは、ロイスが左サイドを駆け上がったエリック・ドゥルムにスルーパス。これを受けたドゥルムがエリア内左から中央に折り返し、最後はオーバメヤンが押し込んでネットを揺らした。
すると、得点のきっかけとなったファールの判定に対する不満から、レヴァークーゼンのロジャー・シュミット監督とシュテファン・キースリンクが審判に抗議。これを受け、主審は審判団を引き連れてピッチを去ってしまい、試合は一時中断となった。
約5分後に試合が再開されると、72分にレヴァークーゼンがチャンスを迎える。右CKにカーが頭で合わせ、枠の左に逸れようかというシュートにファーサイドのエルナンデスが飛び込んだが、わずかに間に合わずボールに触れることはできなかった。
レヴァークーゼンが徐々に敵陣へ押し込む展開となって迎えた77分、ドルトムントにアクシデントが発生する。ソクラティス・パパスタソプーロスがそけい部を痛めてしまい、ネヴェン・スボティッチとの交代を余儀なくされた。
87分にはドルトムントに決定機。マティアス・ギンターのスルーパスでDFラインの裏へ抜け出したロイスがGKと1対1の局面を迎えたが、股下を狙ったシュートはベルトン・レノに阻まれた。
一方、後半アディショナルタイム1分にはレヴァークーゼンにチャンス。右サイドを突破したベララビからの折り返しがゴール前のエルナンデスに渡ると、DFをかわして右足を振り抜いたが、シュートは枠の右に外れてしまい得点とはならない。結局試合はこのまま終了のホイッスルを迎え、1点を守り切ったドルトムントが上位対決を制した。なお、ベンチスタートとなった香川に出場機会はなかった。
レヴァークーゼンは25日にEL決勝トーナメント1回戦セカンドレグでスポルティング・リスボンと、28日にリーグ戦第23節で日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツと対戦。ドルトムントも25日にEL決勝トーナメント1回戦セカンドレグでポルトと、29日にリーグ戦第23節でホッフェンハイムと対戦する。
【スコア】
【得点者】