進学費用の貸し付け
共同通信社

 経済的に苦しい家庭の子どもたちが教育の機会を奪われないよう、厚生労働省は4月から支援策を強化する。高校進学後も支援員が面談して中退を防止したり、家庭を訪問して学習支援や生活相談に当たったりする自治体の取り組みへの補助金を加算し、手厚くする。

 子どもの貧困率が過去最悪の16・3%(約6人に1人)に達する中、親の経済状況が将来を左右する「貧困の連鎖」を断ち切る狙い。2016年度予算案に33億円を盛り込んだ。

 15年度補正予算では、所得が低い世帯に進学費用を無利子で貸し付ける「生活福祉資金」の限度額を1・5倍に増やすなど経済的支援も拡充しており、利用を促す。

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