2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」で「猫の日」。ただ眺めているだけでもかわいいけれど、愛らしい姿はつい写真に収めたくなるもの。スマホから高度な画像合成加工が行える無料アプリ「Photoshop Mix」
を手がけるアドビシステムズは同日、東京・吉祥寺の人気猫カフェ「てまりのおうち」で上手に猫を撮るため撮影講座を開催した。
■撮影タイム=楽しい時間と認識させること
講座では猫写真家でブリーダーの石原さくらさんが、まずは猫と仲良くなるためのポイントから解説。猫をびっくりさせないためには「いくらかわいくても大きな歓声をあげない」「すぐに近寄っていかない」「いきなり触らない」。これは人間になれた猫カフェの猫でも外猫でも同じことで、特に人間の高さから伸びてくる手は外猫にとってはとても怖いものだそう。遠くから眺めて猫がリラックスしたらまずは挨拶。猫は鼻先へ指をさしだされると嗅ぐ習性があり、「においを知ると少し安心してくれる」とのこと。
かわいくてついついやってしまいがちだが、顔を覗き込むのはNG。「猫同士では威嚇につながる行為のため、嫌われてしまいます」(石原さん)
もしも猫と目が合ってしまった場合は、ゆっくりまばたきをする。「猫同士で『敵ではない』というコンタクト」だ。
ペット猫の場合は、カメラやスマホに慣れさせることや、撮影タイムには楽しいことを結びつけることが有効だ。一眼レフカメラは普段から猫が生活する場所の近くに置いておく。撮りながら猫用おもちゃで遊んだり、ごはんをあげながら撮影したりを繰り返せば、レンズの前は楽しい時間だと認識してくれるという。
外猫の場合は難しい。最初のアプローチが重要で、決して深追いはしないこと。まずはしゃがんで、目をあわせず興味ないふりをふれば警戒が薄くなるので、徐々に近寄っていこう。
■かわいく撮るこつは「猫の目線」で
ペットとはいえども野性味にあふれた動きをみせてくれるのが、猫の魅力のひとつ。躍動感あふれる写真は、おもちゃでひきつけるのがよいそうだ。
目線をひきつけるためには、おもちゃは少し離れたところで大きく動かすこと。「視線をとめる瞬間が必ずあるので、そこを狙って」。上空で振るか下で動かすかは個体の好みによるそうだが、「高ければジャンプしている写真が撮れる。低い位置でおもちゃにジャブする様子は、スマホでも撮りやすい」(石原さん)
かわいく撮るコツの基本は「猫目線」だ。石原さんによると「猫の顔のパーツの配置は、人間と似ている」。上から見下ろしては人の顔がうまく撮れないとの同じで、猫を撮るのに人間の目線からでは高すぎる。寝転がるくらいにしゃがみこむと、ぐっと表情が豊かになる。レンズの位置も重要。スマホの背面カメラは上部に設置されているので「あえて天地を逆に使用すると、見え方がまったく変わります」(石原さん)
猫の顔でいちばん魅力的なパーツである鼻の下のふくらみ、「ω」字形の「ウィスカーパッド」は、下から斜め45度くらいで撮ると、ちょうど口角があがってほほえんでいるように写るそう。ただしそれ以上、下から写すと「“ドヤ顔”になってしまうので要注意」。
ちなみに、集合写真を撮りたい場合。猫は新しいもの好きなので、新しい布を敷くとその上に集まりやすいそうだ。
「教えて!goo」では「猫の写真をかわいく撮る方法を教えて!」への回答を募集中だ。
(フィナンシェ西沢)
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)