【カイロ時事】ロイター通信は22日、西側外交筋の話として、シリア内戦に関し、米国とロシアが27日の停戦入りを呼び掛ける合意案をまとめたと報じた。米ロ両国は21日にシリアで起きた大規模テロを非難しており、停戦に向けた機運は高まっている。
シリア内戦で、米国は反体制派を支援する一方、ロシアはアサド政権を後押ししている。内戦は両国による代理戦争の様相を呈しつつあり、緊張緩和が急がれる状況だ。
停戦をめぐっては、中東の衛星テレビ局アルジャジーラも「米ロが国連の場で合意に達した」と伝えている。
ただ、停戦の枠組みに21日のテロで犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)や、国際テロ組織アルカイダ系の反体制派「ヌスラ戦線」は含まれておらず、直ちに戦闘行為が停止するかは極めて不透明だ。