千葉県流山市の全ての市立小中学校が2016年度から、運動会の組み体操の全面廃止を決めたことが22日、分かった。スポーツ庁によると、組み体操全面廃止の決定は全国の自治体で初めてとみられる。

 流山市教育委員会によると、小中学校の校長会会長が昨秋に「子どもの安全を考え、組み体操の意義について考え直す必要がある」などと問題提起。これを受け、市内に9校ある中学校の校長会が今月3日、16校ある小学校の校長会が17日、それぞれ市教委へ全面廃止を報告した。

 一部の小学校では、組み体操の代わりとして、ダンスやマスゲームなどを検討しているという。